楽園-Paradice-

グローバル社会・新自由主義以降の社会。震災以後の日本。西洋絵画・東洋絵画のハイブリッドとしての「日本画」の絵画性と絵画空間。日本美術の特性の継承。

 《楽園》シリーズはそのような様々な課題を意識して制作研究している。バブル崩壊以後、閉塞感を感じる社会状況が長く続く日本において、震災が起き「いまそこにある、ここではないどこか」を探していたある日、私は小さなサイズでも絵画の研究ができる《楽園》シリーズの制作を始めた。

ある日通りがかった小学校のネット越しのグラウンドが、伊藤若冲のマス目描きで知られる《鳥獣花木図屏風》と、私の中でリンクした。

どこか懐かしさのある、でもここではない場所。

 

 

この《楽園》が、閉塞感のある社会状況で、決して逃避ではなく、「いまそこにある、ここではないどこか」という《未来》を創るきっかけとなれれば幸いである。